東京都府中市で水道工事を請け負っております、株式会社横山建設興業の横山遼です。
日本では当たり前に飲める水道水。なかにはカルキ臭さを感じて、ウォーターサーバーやミネラルウォーターを買う方もいますが、安全性の高さは世界屈指です。
今日にいたるまで、多くの方が水道の工事や管理に関わり、安全性の維持に貢献しています。
しかし、水道に限らずインフラの悲しいところですが、今や当たり前になりすぎて感謝されにくい面が。
当たり前を維持するのは、意外と大変なものです。
飲んでも病気にならないように、災害が起きて断水することがないように。水道管工事はひとつ間違うと、広く周辺に住む方の生活に悪影響を及ぼします。
私たちは日々、細心の注意を払いながら工事を行っていますが、水道の重要性はなかなか理解しにくい部分もあるかもしれません。
今回は水道の重要性を中心に、今後の水道工事についてご紹介したいと思います。
■ 水道水が飲めるのは、世界で9~12か国だけ
統計によってさまざまですが、水道水をそのまま口に入れられるのは、日本を含めて9~12か国ほどとされています。
なぜここまで少ないのかというと、水道の安全性を保つには、膨大なコストがかかるからです。
水道水が飲めるかどうかは、WHOや国による高い安全基準を満たさなければなりません。
この安全基準を満たすためには、水に含まれる不純物や細菌を処理する必要がありますが、処理には高い技術が要求されることになります。
また、アフリカ大陸だと水源が限られた地域もあり、水道設備すら整っていないこともほとんど。
水道水が飲めるというのは、十分な水源が国内にあり、インフラ設備があり、浄水処理・下水処理技術がないと実現しません。
日本は水資源において、恵まれた国なのです。
■ きれいな水が飲めないとどうなる?
人間は水がないと5日も生きていられないとされています。
あるかないかで命に係わるため、世界では水を巡った問題が多くあります。
・感染症が蔓延する
アフリカ各地はインフラ設備が整っていない場所が多く、安全な水にたどり着くのが難しいとされています。
多くの住民は生活水を川や池・湖から調達しますが、泥や細菌が混じっている水を浄水せずに使うため、下痢や感染症、寄生虫による病気を発症することに。
乳幼児は免疫がまだ弱い段階にあるので、下痢でも命を落としてしまうのも珍しくありません。
・紛争が起きることも
人口増加のほか、気候変動による干ばつや砂漠化の進行によって、水資源が少なくなっている背景があります。
それにともなって、水資源を巡った紛争が増加傾向に。
2021年にはエチオピアが青ナイル川にダムを建設・貯水を表明したところ、水不足が懸念される下流地域のエジプト・スーダンから反発を受けているニュースもありました。
また、イエメンなどの紛争地域では、水道設備をわざと破壊して打撃を与える行為も見られます。
参考元:Global News View「世界の水紛争:報道されていない事実」>>
■ 交換の必要な水道管は約13万キロメートル
上に紹介した水不足とは無縁ともいえる日本ですが、課題は多く残されています。
その一つが、水道管の老朽化。
水道は1960~70年代に一気に普及しましたが、このときの水道が法定耐用年数の40年を迎えつつあり、交換の節目にあります。
しかしながら、交換に必要な水道管は、2018年度時点で全国に約13万キロメートルもあり、なかなかすぐには替えられません。13万キロメートルは、時速100キロメートルで車を休みなく走らせても、55日かかる距離です。
また、地震による断水が懸念されることから、水道管の耐震対策・浄水場の停電対策などの取組みが、「国土強靭化計画」によって進められています。
水道は必要とされている工事が多いですが、現在は人手不足のほかに、公共工事でも採算が取れないとして、辞退する事業者がいる状態です。
参考元:日本経済新聞「老いる水道管、全国に13万キロ 更新阻む財政難」>>
国土交通省「国土強靱化年次計画2022の概要-1」>>
■ 株式会社横山建設興業では、正社員を募集中!
弊社は東京都府中市にて、給排水取り出し工事・水道工事一式・舗装工事を行っております。
現在、事業拡大のため、現場で水道工事を行う作業員を、正社員として募集中です。
未経験や女性の方でも歓迎いたします。
女性従業員もおりますので、安全性や作業環境に配慮しているのが職場の特長です。
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■ まとめ
日本の水道は設備が整っているものの、保全のための工事が必要な段階にあります。
インフラ業界に興味がありましたら、水道に目を向けてはいかがでしょうか。